活動レポートReport
重症心身障がい者のeスポーツ大会「EyeMoT グランプリ 2023」開催
2023.07.16
2023年7月16日(日)、重症心身障がい者のeスポーツ大会「EyeMoT グランプリ 2023」を開催しました。
EyeMoTとは、肢体不自由の重度心身障がい者が、目でPCを操作する視線入力装置を使い、ゲームを通じてトレーニングを行う訓練ソフトウェアです。
これまで、声や手足で意思を伝えることが難しかった重度障がい者が、視線により画像の認識や文字入力などで意思を伝えたり、表計算ソフトや動画作成などの操作が可能になるなど、社会参加に大きな可能性を広げる技術として注目されています。
今回は横浜市役所アトリウムをメイン会場とし、全国の参加者をオンラインで繋ぎ、Youtubeで生配信されました。
司会は、元テレビ岩手アナウンサーで現在は株式会社ヘラルボニーに所属する矢野智美さんが務め、会場は大盛況でした!
今回は、NPO法人レスパイト・ケアサービス萌 様による写真展「わたしたちのまいにち―医療的ケアが必要な子どもと暮らし―」も同時開催となりました。
午前の部では、医療的ケア児とそのご家族によるトークショー。EyeMoT開発者の伊藤先生と、EyeMoTを初めて目にした司会の矢野さんが、重度心身障がい者とそのご家族の普段の生活を深堀り。
午後の部では、いよいよ競技スタート。
今回は、EyeMoTグランプリ初の地域対抗戦!
北海道、東北、関東A、関東B、中部、近畿A、近畿B、中国四国、九州の9チームが参戦。
総合優勝を目指し、3つの競技でガチンコ勝負を繰り広げました。
競技①「対戦ぬりえ」
視線入力でキャンパスを塗り合います。自分の色でキャンパスを多く塗った方が勝ち!
アプリ:EyeMoT 3DX Game01 対戦ぬりえ
操作方法:視線入力
競技②「徒競走」
一度に6名で競争できます。心拍センサーでも参加できるので、誰でも参加が可能です!
アプリ:EyeMoT 3DX Game 00「運動会」
操作:視線入力・スイッチ・心拍
競技③「玉入れ」
紅白チームに分かれて、玉をカゴにいれまくるゲームです。特別な操作は不要です。
アプリ:EyeMoT 3DX_03「玉入れ」
操作:視線入力・スイッチ・心拍
今回参加いただいた選手の皆様には、
参加賞として、大会記念アクリルスタンドと参加者が住む各地域のお菓子詰め合わせ、
さらに、ベストチーム賞として1チームに景品が贈られました。
<表彰一覧>
ベストチーム賞(北良株式会社 提供):関東B
ヘラルボニー賞(株式会社ヘラルボニー様 提供):東北、近畿B、九州
D@igo-Y賞(D@igo-Y様 提供):田坂(海) 選手
夢と希望賞(合同会社伝・Tokyo様 提供):日向野 選手
WheeLog!賞(織田有理子様 提供):日向野 選手
参加賞(北良株式会社 提供):全員
現地で参加された方からは、
「みんな笑顔がいっぱいで素晴らしい一日でした!」
「本当にスポーツ大会になってて驚きました!」
「最高の思い出ができました!」
といったお声をいただきました。
初の大きな会場、大きなモニターを用いた現地開催、全国同時配信ということで、会場は大盛り上がりでした。会場の熱気が、配信をご覧になった皆様にもお届けできていれば幸いです。
北良は今後も地域の子供達、次世代のための社会貢献活動を継続して参ります。
【EyeMoTグランプリ2023 大会概要】
開催日:2023年7月16日(日)
開催地:(対面)横浜市役所アトリウム/(オンライン)Zoom ほか
観 覧:無料
主 催:チーム愛もっと、とつかリビングラボ
共 催:横浜市、北良株式会社
協 賛:株式会社ヘラルボニー
協 力:島根大学EyeMoTチーム(伊藤史人)