モノを動かすエネルギーから、
心を動かすエネルギーへ
昭和29年、工業用の酸素ガスの供給から始まった当社は家庭用、医療用のガスの製造、供給、電力の発電、販売に事業を拡大し、地域の賑わいを演出するサービス業、自動車、半導体などの製造業、高齢者、病気や障害を持つお子さん、健康を支える医療機関まで、この岩手県という地域の幅広いお客様からご支持を頂いて参りました。
当社の扱う様々なガス、機器は調理、空調、暖房、製品の製造、医療における検査や治療など社会に欠かせないものです。こうした、暮らし、医療、ものづくりを支えるエネルギーは言わば、モノを動かすエネルギーです。
しかし、時代の変化により、今後求められていくのは、従来のように便利な環境や効率的な大量生産、画一的な医療の提供ではなく、一人ひとりの個性に合わせた環境や誰かとつながる関係性、そうしたものが織りなす心の豊かさです。
たとえば、当社のお客様には、酸素ボンベや人工呼吸器がなければ、自由に外出できない患者様もたくさんいらっしゃいます。我々は、そうした方に生きるために必要な酸素や医療機器を提供するだけでなく、趣味や仕事、旅行や交流などの「生き甲斐」を感じる機会をつくることに取り組んでいます。
東日本大震災をはじめ、数多くの災害で現場で支援をしたり各地で災害対策のお手伝いをすることも、モノの復興だけでなく、人間性や関係性の復興による「生き甲斐」を提供したいと考えているからです。
そして、製品や技術、そして当社が供給できるエネルギーで社会の様々な課題を解決していくために、人材において求められることは社会の課題に向き合える心の感性、確かな知識や技能、災害時に誰かを助けるための体力といった、心技体のバランスです。
当社はガスや電気の供給を事業の核としながらも、地域や人々が求める真の豊かさを感じる体験や感動を創り出す企業に変化していきます。
モノを動かすエネルギーから、心を動かすエネルギーへ
次の新しい時代を一緒に作り上げていきましょう。
代表取締役 / 笠井 健