WHOLE EARTH DAY

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災害に立ち向かう
消防士たちの
新たなる挑戦

藤田廉太郎

ONE TOHOKU 代表理事

「ONE TOHOKU」の結成

東日本大震災を経験した東北だからこそ、今後起こりうる災害に対してできることがあるはず。この想いから、現役消防士によるボランティア組織「ONE TOHOKU」を結成しました。
消防士時代には、技術向上のための海外研修を重ねてきました。その中で、地震や豪雨災害などが多発する日本で活動する消防士が、世界に向けて発信する立場にならなければならないと感じました。一方で、近年、消防士の離職率は高まり、採用者の確保も難しくなってきています。このような状況を解決するためには「やりがいの形成」が重要であると考え、その一助になればということも、「ONE TOHOKU」結成の1つの側面としてあります。

「ONE TOHOKU」の課題と今後のビジョン

これまでに、6か所の被災地で活動を展開してきました。その中で、活動費の不足や、重機エキスパートの確保、ドローンによる捜索救助、訓練環境の整備などの課題を抱えています。
私たちは、これらの課題を抱えつつも、今後の活動に向けて、人命最優先で活動するレスキューチームの結成、災害種別に応じた装備の拡充、重機の配置、民間企業との連携というビジョンを掲げています。
このうち、レスキューチームの結成については、消防士にしかできない支援を行うべきと考え、人命救助の限界とされる発災72時間以内に現場に駆け付けて、倒壊した建物の内部に取り残された被災者の救助活動を行うことを目指しています。

発災72時間以内の人命救助の重要性

阪神淡路大震災をきっかけに、全国の消防士で構成される「緊急消防援助隊」が設立され、これまでも多くの災害現場に派遣されてきました。しかしながら、緊急消防援助隊は組織が大きく、体制を整えて出動するまでに時間がかかってしまいます。能登半島地震でも、発災後24時間で現場に到着した人数は全体の16%、48時間で53%となり、72時間でほぼ全隊が到着できたという結果でした。
私たちは、民間組織の機動力を活かし、企業とも連携して、少しでも早く救出することで、「防ぐことができた死」を減らすための活動に力を入れていきます。

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